【サプライズ系スリラー】ゲット・アウト(2017)あらすじと感想【ネタバレ有り】
2017年公開のスリラーホラー映画「ゲット・アウト」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「スリラー」「ホラー」「ミステリー」「伏線回収」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2017/10/27公開、103分、アメリカ、スリラー、ホラー
監督・脚本:ジョーダン・ピール
キャスト:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、キャサリン・キーナー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、リル・レル・ハウリー、キース・スタンフィールド、ベティ・ガブリエル、スティーヴン・ルート、マーカス・ヘンダーソン
Amazonプライム、U-NEXT、TSUTAYA TV、Netflixで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
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彼女の実家はなにかおかしい… 映画『ゲット・アウト』予告編
あらすじ
とある週末に恋人ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家へと出向くことになったアフリカ系アメリカ人のクリス(ダニエル・カルーヤ)。
到着して早々家族から大歓迎を受けるが、アフリカ系アメリカ人の使用人を2人雇っていることに妙な違和感を覚える。
翌日、親戚一同が集まるパーティに招待されるが、何故か白人系の老人ばかりでクリスは彼らから質問攻めにあってしまう。
そんな中、どこかで見覚えのある若者を発見し、クリスは友人に確認するため彼をスマホで撮影すると、フラッシュがついた瞬間に彼は豹変。
クリスに向かって半狂乱で「GetOut!(出ていけ!)」と叫び、パーティ会場は一時パニック状態に。
度重なる不自然な行動に不安を感じたクリスは、ローズと一緒に自宅に帰ろうとするが……
レビュースコア(100点満点)
80点/100点
この映画を一言で表すと
度重なる違和感が面白い『世にも奇妙な物語』風サイコスリラー
映画の感想
白人の彼女の実家で、アフリカ系アメリカ人が体験する恐怖を描いたホラー映画。
第90回アカデミー賞にて『脚本賞』を受賞した作品です。
監督は『アス』のジョーダン・ピール。
ホラー映画という括りになっていますが、サイコスリラー要素が強いです。
怪奇現象ではなく、人間の狂気を描いた作品でした。
この手の作品ってラストが胸くそ悪いことが多いのですが、この映画は全く逆で超スッキリします。
個人的にはハッピーエンドと言ってもいいくらい爽快なオチでした。
妙な違和感を感じるシーンが多い
この映画は何気ないワンシーンでも妙な違和感を感じます。
しかも音楽やカメラワークも常に不穏なので、より気になってしまいます。
それらは全てラストに繋がる伏線となっていました。
個人的に良い伏線だと感じたシーンは下記。
- 冒頭、男性が何者かに連れ去られるシーン
- ローズが警察官に向かって「なんでクリスの免許証も必要なの?」と迫るシーン
- 庭の管理人が夜中に走り込みをしているシーン
- パーティ会場で親戚達がクリスを質問攻めにするシーン
観てる時は「なんだこれ」で終わるのですが、観終わった今は「あー、だからか!」と色々繋がってスッキリしますw
伏線がわかりやすいのもポイント高いです。
話も複雑じゃないので、誰でも楽しめる作品だと感じました。
個人的には『カメラを止めるな!』の上位互換だと思っていますw
細かい発見が色々あって面白いので、再観賞時はより観入ってしまいそうです。
恋人ローズの豹変ぶりが不気味
ローズは前半から中盤にかけては常にクリスの味方で居てくれて、美人で優しい最高の彼女なのですが、終盤以降の豹変ぶりが物凄く不気味です。
中盤クリスが「俺、帰るわ」と言っているのに対し、ローズが「両親に言い訳してくるから今日中に二人で帰りましょ」と優しい言葉をかけてくれたので「ひょっとしたら彼女は味方なのでは?」と一瞬期待したのですが、そんな甘い話はなかった……(´・ω・`)
本性をバラしたあとはそれまで笑顔が消え、ずっと無表情になりますw
これは素直に女優さんの演技が素晴らしいと思いました。
同じ人物とは思えないくらい別人になります。
しかもラストで、ライフルを持って真顔で襲ってくるのが怖すぎる。
家族の中でもクリスに対して一番攻撃的だったと思いますw
4か月も付き合った彼女がこれとかトラウマになるわ。
画面を注視すればするほど、よりラストを楽しめる
ありとあらゆる些細な会話や行動が、終盤に繋がる伏線となっています。
なので前半30分はどんなにつまらなくても、登場人物の発言・仕草に注目して観てください。
画面を注視すればするほど、よりラストを楽しめると思います。
スカッとしたエンディングも個人的には◎。
監督はバッドエンドにしたかったらしいのですが、個人的にはこのエンドで良かったと思っています。
『彼らが欲したモノは、彼らに手の負えない代物だった』というのが最高の皮肉だと感じました。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。
評価まとめ
良かったところ
- 伏線配置が上手い
- ローズの豹変ぶりが不気味
- スカッとするエンディング
悪かったところ
- 催眠術と手術シーンが非現実的で違和感
- 弟の役回りが地味
- コメディ要素はそんなに笑えない
ラストは「クリス、よく耐えたね!」と褒めてあげたいし、一人で駆けつけてくれた親友ロッドも本当にイイ奴w
出来ればローガンにも助かってほしかった。彼は今後もあの生活なのかしら……
以上、ゲット・アウトのレビューでした。