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【洞窟探検ホラー】ディセント(2006)あらすじと感想【ネタバレ有り】

2006年公開のホラー映画「ディセント」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「ホラー」「クリーチャー」「サバイバル」これらが好きな人におすすめです。


作品情報

2006/07/15公開、99分、イギリス、ホラー
監督・脚本:ニール・マーシャル
製作:クリスチャン・コルソン
キャスト:シャウナ・マクドナルド、ナタリー・メンドーサ、アレックス・リード、サスキア・マルダー、マイアンナ・バリング、ノラ=ジェーン・ヌーン、オリヴァー・ミルバーン、モリー・ケイル

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『ディセント』 予告編

あらすじ

事故で愛する夫と娘を失ったサラを励まそうと、友人達は女性6人での洞窟探検を企画。
アメリカのアパラチア山脈奥地の地下洞窟へとやってきたサラたちは、ロープを伝って深い穴の中へと降りていく。
最初は順調だったが、突然の崩落事故で出口への通路を塞がれてしまう一行。
地図もなく、救助も期待出来ない事を知った彼女達は、別の出入口を探すべく洞窟の奥深くへと進んで行くが……

レビュースコア(100点満点)

65点/100点

この映画を一言で表すと

洞窟に閉じ込められた女性6人が決死の脱出を試みるサバイバルホラー

映画の感想

監督は『ヘルボーイ』のニール・マーシャルです。

トラブルが次々と重なり、女性達が精神的に追い込まれていく姿は、暗くて狭い洞窟の恐怖をさらに増幅させます。

後半はモンスターパニック要素も織り込まれ、ドキドキハラハラする展開が多くありました。
狭くて息苦しくなるシーンが多いので『閉所恐怖症』の人は見ない方がいいかも。

前半はわりとほのぼのしつつある普通の洞窟探検映画

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出典元:映画『ディセント』(2006)
よそ見運転による交通事故で旦那と幼い娘を失ったサラ。
※冒頭にあるこのシーン(↑)は結構ビビるので注意。開始数分の出来事です。

場面は変わって、一年後。
まだ傷心状態が続くサラですが、いつまでもウジウジしていられないと思い、友人5人と洞窟探検企画に参加。


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出典元:映画『ディセント』(2006)

キャッキャウフフしながら深い洞窟内へと入る6人。
※後ほど判明しますが、この場所はガイドブックにも載っていない未開の洞窟でした。

最初は皆仲良く楽しんでいましたが、突如強い揺れが発生し、来た道が大きな岩で塞がれてしまいます。

後半は謎のクリーチャー(地底人)が登場

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出典元:映画『ディセント』(2006)

6人は別の出入口を探す為、試行錯誤して洞窟の奥へと進みますが、暗闇の中で生き物の気配を察知します。
恐る恐る音がした方向へライトを当てると、なんとそこには真っ白な肌で四足歩行の地底人の姿が。

無作為に襲ってくる地底人を相手にピックル片手で奮闘するも、1人また1人と仲間を失ってしまいます。
脱出方法もわからない絶望的な状況下で、果たして最後まで生き残るのは……?


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出典元:映画『ディセント』(2006)

洞窟脱出だけでもシチュエーションとしては十分面白いのに、謎のクリーチャーまで来てくれるなんてなんだかお得感がありましたw
でもクリーチャーが思いのほか弱かったのがちょっと残念です。

元々は人だったようですが、知能はかなり退化しているもよう……
何も考えず、ただ突っ込んでくるだけの存在でした。
女性でも振り払える程度だから筋力もそんなにない気がします。うーん、雑魚!w


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女性達がやたら逞しい(一部強すぎる人も)

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出典元:映画『ディセント』(2006)

彼女達がクリーチャーにビビっていたのは最初だけでしたw
すぐに目が退化していることを突き止めるし、奴らに奇襲されてもピッケルでガンガンやり返していくのが逞しいw

特にリーダー的ポジションのジュノ(画像で言うと右の人)の戦闘力は異常ですw
ピッケル無双で地底人を次々としばき倒していく姿はまさにランボー。
ジュノって本当に一般人なのだろうか。
洞窟探検に関してはベテランっぽい立ち振る舞いでしたが、ノースリーブという格好は流石に自然を舐めすぎだと思います。

暗い上にカメラワークが不安定なので状況がわかりにくい

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出典元:映画『ディセント』(2006)

終盤はバトルシーンも多くありました。
クリーチャーがわんさか居て、逃げたり戦ったりと激しいシーンが続きます。

ただ、暗闇+細かく切り替わるカメラワークのせいで状況は少しわかりにくかったです。
音と雰囲気でなんとなく観るタイプのやつ。

途中からは女性達が別々に行動し始めるのですが、その時のお互いの距離感もよくわからなかったです(近いのか離れているのか、叫べば聞こえる距離なのかなんなのか……)

でもストーリー自体は結構面白くて、テンポも良いので最後まで飽きる事なく楽しめると思います。
ホラー、スリラー映画特有の人間同士(というか女性特有の)の醜い争いも見逃せませんw




ラストはホラー映画らしい絶望的なオチ

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出典元:映画『ディセント』(2006)

ラストはまさかの夢オチからのバッドエンドでした。
主人公が出口を見つけて外へと出て、近くに停めてあった車に乗り込み、やっと平穏が戻った!これで帰れる!と思ったら助手席に亡くなったはずの友人が居て。
いや、急にホラーにするのやめてくれよ……これもう絶対幽霊やん。

と、ここで目を覚まします。
残念無念……まさかの洞窟内でした。

当然、出口なんて近くにはありません。
脱出云々は気絶していた主人公の夢だったようです。
周りには地底人の鳴き声が響いており、主人公は動く気力も無く、絶望的な状況のままエンドロールに入ります。
清々しいバッドエンドですわw

まとめ。ホラー映画の中では良作の部類だった

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出典元:映画『ディセント』(2006)

個人的には『B級』と言うのは惜しいくらいホラー映画の中では良作だと感じました。
未開洞窟と言うシチュエーションも良いし、クリーチャー登場のタイミングも絶望的でよかったと思います。

主人公達が急に無双し始めるのには少し違和感を感じましたが、個人的にただ泣き喚いているだけの女性キャラはあまり好きではないので、これはこれで有りだと思いました。
仲間を襲った憎きモンスターを次々と狩っていく姿はある意味で爽快。
本当に恐ろしいのはモンスターではなく身近な人間である事がよくわかる映画です。

それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。

評価まとめ

良かったところ
  • 狭く息苦しい空間が恐怖をさらに引き立てている
  • 地底人の出現タイミングが絶望的で良い雰囲気
  • 女性同士のトラブルが面白い
悪かったところ
  • 暗すぎて状況がわかりにくい
  • 女性6人が登場するが、主人公とジュノ以外は地味
  • カメラワークに若干酔う


部屋を真っ暗にして観るのがオススメ。
ただでさえ暗い映画なので昼間に観ると光の反射で余計観にくいと思います。

以上、ディセントのレビューでした。

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